欧風カレー番長メンバー・水野仁輔のこと

 水野仁輔が、水野仁輔と出会ったのは、41年前のことである。
 いつのころからか、カレー活動がライフワークになった。カレーについて、誰もかんがえなかったことを思いつき、誰もやらなかったことを実行する。これが何より楽しいらしい。カレーはライフワークであり、ビジネスではない。だから興味のある事ならいくらお金がかかることでも実行するが、興味がないことにはいくらお金を積まれても動かない。
 ある意味、ストイックなその態度が、周囲には「面倒くさい人」という印象を与えているんじゃないか、とちょっとだけ危惧している。でも仕方がない。6年前、昔から好きだったインド料理についてもっと徹底的に深掘りしてやろう、と東京スパイス番長を結成した。活動を続けていく中で、メンバーはそれぞれ売れっ子になり、インド料理業界には一気にプレーヤーが増えた。結果、インド料理への探求心はなくならないものの、活動の場としての魅力が薄れてしまう。
 何かもっと面白い場所はないだろうか? 何かもっと面白いモチーフはないだろうか?
 そして、ついにこの集団を結成してしまった。欧風カレー番長。日本人が最も好きなカレーのジャンルでありながら、プレーヤーがどこにもいない。めちゃくちゃ楽しそうじゃないか! 欧風カレーは日本人が生み出したジャパニーズオリジナルカレーである。水野は大事なことに気がついた。そう、そういえば、僕は日本人だったのだ! と。
 昔から面白そうなことを見つけたら、仲間を呼んでワイワイやるのが好きだ。水野仁輔に出会った水野仁輔は、関根拓、MASA、佐藤幸二と出会い、欧風カレー番長で誰もやらなかったことを次々とやっていきたいと思っている。
 
  
◆水野仁輔(みずのじんすけ)のプロフィール
1974年、静岡県生まれ。1999年に出張料理集団「東京カリ~番長」を結成。全国各地のイベントでカレーのライブクッキングを実施。2008年に日印混合インド料理集団「東京スパイス番長」を結成。毎年インドを訪れてインド料理の研鑚を積んでいる。現在はカレーに特化したコンテンツ創造プロジェクト「イートミー計画」を主宰し、マニアックなカレー本の制作などを行っている。
  
  
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