カレーになりたい 181216

岐阜でトークをしたのは、岐阜でカレーを作ったのは、初めてのことだった。
今回もまたいつもと同じように現地の素敵な人たちに囲まれ、あっという間に時間が過ぎた。参加してくれるお客さんも主催側のスタッフも気持ちのいい人ばかりで、僕は岐阜も好きになった。200食のつもりで作ったカレーは、気前よく盛ってしまったせいか、1時間経たずに売り切れた。その後も「カレーは?」とお客さんが続々きて、ちょっと申し訳ない気持ちになった。次に出るときは、もっとたくさん作ろう。そう、そんなふうに心残りなことがいくつかある。心残りがあるのはとてもいいことだと思う。それがあるから次につながる。他にも必ず再び訪れなければならない理由がいくつか具体的にできた。僕にとって岐阜は特別な場所になった。
関係者と中打ち上げで飲みに行って、たくさんしゃべった。楽しかった。会話のテーマはめまぐるしく変わったけれど、いくつか強烈に憶えていることがある。鮎のなれ寿司を専門に扱っている老舗の社長と発酵について盛り上がった。ギタリストとは、音の響かせ方の順序とスパイスの投入順序との共通点について盛り上がった。深夜2時過ぎまでの長い夜の間に、いくつか、「ああ!」とか「おお!」とか閃いたことがある。どれもこれからの僕自身のカレーのアウトプットに大きなヒントになることだ。飲みながら、しゃべりながら、「これは憶えておかなくちゃ」と頭の固すぎに過る。
そうそう、こういうときのためにメモ帳を買ったんだった。ということは、ホテルに戻ってから思い出したのだけれど、酔っているからメモすることなく終わった。忘れないうちに書き留めておかなくちゃ。

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