カレーになりたい 181212

カレーの学校、第11期の募集開始日(12/15)が迫っている。
第10期までのキャッチコピーは、「好奇心が止まらない!」という素敵なものだったのだけれど、「止まらない」がなんとなく自分の柄じゃないよな、みたいな気がしていて、みんなで意見を出し合っている。いまのところ「好奇心のその先へ」と「好奇心にスパイスを」と2案のどちらかがいいな、という状況。(どーでもいーわって感じの悩みだけど)
カレーの学校は、「カレーが好きな人」よりも「好奇心のある人」を求めている。だから、授業を受けに来る時点ですでに何かしらの好奇心なり、好奇心の種は持っている人たちなのだから、「好奇心のその先へ」一緒に行けるような学校にしたい。だから、「その先へ」がいいのかな。
竜王戦の第6局が始まっている。横歩取りの戦型から羽生竜王が定跡にない道へ誘導した。僕のイメージの中で羽生さんは、常に「未知の世界を見てみたい」という気持ちを対局の場に持ち込んで将棋を指す人だ。横歩取りという戦型は、道筋によっては勝負が決するまで研究しつくされて定跡化されている部分もある。それなのに、「これってやってみたらどうなるんだろう?」の道に本番で踏み込む。(絶対に勝つために指しているのだけれど)まるで勝つか負けるかは別として楽しんでいるようだ。羽生さんってすごいなぁ。
新刊の打合せをした。まだどんな本にするのかをあかすことはできないけれど、打ち合わせ後に“カレーにおける定跡”についてあれこれと思いを巡らせた。何かしらの素材を鍋に順に投入していくことであるカレーが生まれるのだとすれば、その道筋はレシピであり、そのレシピは定跡である。かなりの種類のカレーが定跡化されている。それでも未知の世界が無限に広がっている。僕は、カレーの世界で定跡を整備したり新手を生み出したりすることに喜びを感じているけれど、羽生さんのように「これをやったらその先にどんな世界が待っているんだろう?」という好奇心を持ち続けて鍋と向き合いたいと思った。
そうか、だからやっぱり、カレーの学校のキャッチコピーは、「好奇心のその先へ」がいいのかもしれないな。
 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。


*

CAPTCHA


▲UP