カレーになりたい 181123

M響BARというイベントをやった。
長年続けているポッドキャストラジオ番組「M響アワー」の公開収録的なイベントで、過去にもやっていたことがあるが、しばらく休んでいた。しばらくだと思っていたが、実に5年ぶりだったらしい。そうか、そんなに昔だったか。たくさんのお客さんに集まってもらい、たくさんのスタッフに手伝ってもらい、なんだか5年の成長を感じた夜だった。ずっと続けているものには少しずつでも賛同者や仲間が現れてくれるものなんだなぁ。
リーダーと水野とで、だらだらとカレーを作りながらだらだらとしゃべった。
打ち上げの席でスタッフの一人が、「水野さん、なんの準備もなくただしゃべっているのかと思ってましたが、結構いろいろ考えてやってるんですね」みたいなことを言った。あのイベントのどの部分を見てそう思ったのだろうか。そうストレートに言われるとなんとなく恥ずかしいし、本当はそういう印象は持たれないほうがベターだとは思っている。けれど、ここだけの話、M響アワーにしろ、その他のトークイベントにしろ、僕は、リスナーや参加者が想像しているよりもはるかにたくさんのことを考えて頭の中で準備して挑んでいるのだ。本番が始まってしゃべり始めてからも話しながら頭の中はフル回転して次のことやこれからの展開を予測して話している。そういう意味では、天然でしゃべれる人間のほうがはるかに才能があるのだと思うけれど、僕にはその才能がないから、自分の出せる力を100%出してあのレベルなのである。
ちなみに、ライブクッキングも同じで、なんとなくだらだらと作っているように見えるけれど、実際にはかなり高度なことをやっていると自負している。20年間のキャリアがなければできないことをたくさん盛り込んでいる。「あ、ちょっと焦げちゃいましたけど」なんて言いながらやっているから、技術が足りなくて焦がしてると思われている節もあるけれど、たいていはわかっていてわざと焦がしているのだし、たまたま喋りに夢中になって焦がしてしまったとしても、自分にとっての許容範囲の中でおさめるように計算している。
でも、それらのことは本当はバレないならできるだけ隠しておきたいことだ。
いいな、あの人は、たいした努力も技術もないけれど、適当にしゃべって、適当にカレー作って、それでイベントが成立するんだから。そう思われているのが心地よいのだから。

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