大学時代のバイト仲間の悪友と食事をしたとき、なぜか上海の話になった。すると、全く同じ週末にお互い上海にいることが判明したのだ。僕はたったの1泊だけだというのになんと偶然。
「その週末、上海にいるの！？　何しに？」
「旦那と現地在住の友人たちと、上海蟹を食べに」
「ああ、そりゃいいね」
「仁ちゃんは？」
「おれは、一人でカレーラーメンを……」
上海蟹 vs カレーラーメン。
なんという敗北感。同伴させてもらうことにした。待ち合わせの時間まで余裕があったから街を歩く。2時間ほど、調査したいことを調査した。その後、上海蟹を食べに行く。おいしかった。でも、他の料理のほうが印象に残ったかも。
僕は、香りのいいものに惹かれるのだと改めて実感した。紹興酒の原酒なんて、お花畑に来たかのような香りのよさだったし、紅色の豚角煮は、どんなスパイスを使えばあんな香りになるのか不思議でならなかった。
中国は広いから、もっともっとあちこちへ行きたい。半年くらいかけてじっくり全土を回れるといいのだけれどなぁ。