カレーになりたい 180924

山形置賜のイベント「Book! Book! Okitama」でのカレーライブクッキングとトークが終わり、東京に戻る前に、井上ひさしさんの蔵書群を見学させてもらった。22万冊に及ぶという。圧巻。ご自身が書いたり関わったりした本や雑誌もすべてそろっていて、本だな何台分にも及ぶ。前夜のトークテーマが意図せずも「僕にとって本とは何か?」みたいな話になったから、色々と考えさせられるところがあった。
展示室の中に、井上ひさしさんが座右の銘としている言葉があった。
 
難しいことはやさしく、やさしいことは深く、深いことは面白く。
 
あ! と思った。僕の座右の銘にとてもよく似ていたからだ。
でも、あれ!? とも思った。僕の座右の銘とはちょっとだけ違っていたからだ。
僕の座右の銘は、クロマニヨンズの真島昌利さんの言葉として僕は知ったものだ。
 
難しいことはわかりやすく、わかりやすいことは面白く、面白いことは深く。
 
そもそもこの類の言葉は詠み人知らず、というか、元祖が誰の言葉だったのか、わからないようだ。僕は真島さんの言葉をずっと長い間、頭に常においてカレーの活動をしてきたから、井上さんの言葉を読んでもいまいち頭の中に入ってこない。
難しいことはわかりやすく捉えたい、伝えたいと思っている。そこは同じだ。やさしいとわかりやすいと表現が少し違っているだけだから。
やさしいことを深くする、というのが、いまいちしっくりこない。わかりやすいことは面白く楽しみたい。わかりやすくなったらとことん面白がりたいと思ってやってきた。こっちのほうがいいと思う。
面白いことは深く、も納得がいく。「深いことは面白く」というのは、「深いものは面白い」ならわかる。でも、僕は面白いことを深めていきたいと思ってこれまでやってきた。
まあ、どちらも似たようなことを言っているので、大差ないといえば大差ないが、やはり僕は真島昌利さんの言葉(それだって詠み人知らずかもしれないが)を胸にこれからも活動していきたいと思う。
 

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