カレーになりたい 180914

飛行機3本を乗り継ぎ、途中、インドネシアで胡椒を生産する高橋仙人君と合流し、マナドについた。彼のビジネスパートナーでスパイス会社を営むイルワンさんと合流。
旅の主目的はナツメグとメースの収穫。スパイスハンティングだが、サブの目的としてインドネシアのカレー文化を探るカレーハンティングのほうもある。スパイスのほうは、なんの不安もない。イルワンさんの案内で農家を訪れ、彼の会社や工場を見学することになっているから、ナツメグもメースも、そのすべてをこの目で見て香って食べることができる。これらのスパイスにどんな可能性があるかも3人で議論できる。
カレーのほうはあまり期待していなかった。今回訪れるスラウェシ島は、インドネシアの東に位置し、地理的にはパプアニューギニアに近いほうだから、カレー文化にはあまり出会えそうもないからだ。仙人君に聞くとやはり、カレーがあるのはスマトラ島の北(東)部だという。ジャカルタにさえ足を踏み入れる時間がない今回の旅では、カレーハンティングは諦めるしかない。
そう思いつつ、シーフードレストランで夕食を食べながら話していると、なんと、イルワンさんの両親は、北スマトラのメダン出身だという。そこには、「カリーメダン」というカレーがあって、どうやらマレーシアと南インドの影響を受けたカレーがあるという。そして、イルワンさんはこう言ったのだ。
「うちで母親に頼めば、カリーメダンを作ってるのを見せられるよ」
!!!
僕は素っ頓狂な声を上げて喜んでしまった。こんなに楽しみなことがあっていいんだろうか。

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