カレーになりたい 180817

大阪の梅田蔦屋書店でトークイベントを行った。
タイトルは、「わたしだけのおいしいカレーを水野さんに教えます。」
スパイスを配合とスパイスカレーのルールを学び、オリジナルレシピを作ってみよう、というワークショップ型のイベントだ。ところが、このタイトルと内容説明が参加者にはわかりにくい部分もあったようで、「今日は何をするんだろう?」という疑問を抱きながら参加してくれた人もいたようだ。
内容に疑問を持っているのに30人以上の人が集まってくれたことに感謝したい。
2時間のイベントはあっという間に終わり、順当(?)に30分オーバーし、終了した。
今回は、とても勉強になった。
タイトルを決めたのは、主催者(梅田蔦屋のイベント担当者)である。色々と思いが強く、本人曰く「前のめりになりすぎた」結果、イマイチわかりにくい部分もある打ち出しになった。そのことについて、色々と思うところがあった。
なんというか、「わかりにくかった」ということにすごく可能性を感じたのだ。これまでずっと「わかりやすい」ということに価値があると思ってやってきた。きっと、そういうことが求められる世の中だから、いつの間にか自分がそういう方向に矯正されていったんだと思う。みんなが求めることを提供できるのはとても大事なことだと思う。でも、みんなが求めていることが常に価値があるわけではないと思う。
いつの間にか、わかりやすく、簡単で、便利で、多くの人にとって優しいものへ、と頭や体が勝手に動いていくようになっていたた自分をちょっと反省した。
わかりにくいもの、難しく、不便で、摩擦を生むようなものの中に価値を見出すカレー活動をもっとしていかないといけないと思う。
参加者がたくさん集まってくれそうなイベントだけでなく、参加者がなかなか集まらず、悩み、苦労するイベントもしなくてはいけない、と思った。勉強になった大阪イベントだった。

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