カレーになりたい 180715

貴族………。
貴族……。
貴族…。
貴族って、なんだ?
デモンストレーション型のトークイベントをした。普段は僕が一人でやるパターンが多いのだけれど、今回は掛け合い形式。進行してくれたフードコーディネーターさんがいい感じで合いの手を入れてくれるのだけれど、その中で「貴族」が出てきた。
トスカーナ地方の貴族料理は、庶民料理と違って鍋の数が多いのだそうで(確かそんな話だった)、僕が、「水野仁輔だけのおいしいカレー」と「ゴールデンルールに基づいたカレー」のプロセスの違いを説明していたら、そんな話の流れになったのだ。
要するに、僕の料理の趣向はかなり貴族によっているらしい。確かにおいしいカレーを要素分解し、それぞれを突き詰めて仕上げていって最終的にひと鍋に集約させる調理方法が好きだから、貴族型になるんだよな。一方、庶民型は鍋を一つしか使わない。順に食材を加えて加熱していくとカレーが完成する。ゴールデンルールはそれをルール化したものである。
ということは……。
僕は、自分以外のみんなには庶民型をオススメしておきながら、自分自身が自分のためにカレーを作る時には貴族型で作っているということになる。
超感じ悪い。
が、仕方ない。何も考えず、普通にそうしてきたのだから。貴族カレーか。貴族カレーを追求するしかないな。ま、カレーの世界は庶民型プレーヤー、庶民型カレーの信某者が多そうだから、いいか。イメージは悪いけど、誰もやっていないスタイルのカレーを追求していくことはできそうだ。
これからは、貴族カレーを意識していこう。でも、あまり表に出すのはやめよう。裏でこっそり。
しかし、貴族って、なんだ!?
 

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