畑に30人以上が集まって、思い思いの野菜やハーブを収穫して、カレーを作った。
サンマルツァーノ（イタリアントマト）をことこと煮たトマトソースをベースにバイメンラック（タイバジル）で香りづけしたら、それはそれはおいしいカレーになったのである。
そりゃそうだよね。最終的にはカレーは素材次第なんだから。いい素材を使えばおいしいカレーになる。改めて実感した。けれど、この“最終的なこと”は考えないようにしている。この結論を先に出してしまったら技術の進歩が止まってしまう恐れがあるからだ。
イマイチな素材をおいしいカレーに仕上げるテクニック、たまたまそこにあった素材をおいしいカレーに仕上げるテクニックを磨いてこそ、と思っている。
「環境や道具や素材は何でもいいよ、大事なのはそこじゃないんだよね」とかなんとか、自分の腕を叩きながら言っておかなきゃね。ほんとは素材だけどね、スパイスも野菜も肉も。