いつまでもプレーヤーでい続けたいと思っている。
のだけれど、メディアの露出に関しては、その気持ちはハッキリと変わり始めている。
人気料理雑誌「dancyu」の撮影があった。
スパイスカレー特集のクッキングのメインで基本的なテクニックを披露してほしい、とのことだった。
この上なく光栄な話だけれど、僕はお断りした。
僕は出たくないけれど、協力できることはなんでもします、と答えた。
結果、僕の代わりにリーダーが担当することになった。
とはいえ、僕も完全に姿を消すことはできず、撮影に立ち会って、
リーダーのレシピでリーダーが作るカレーを横から解説する役割を買って出ることになった。
これは得意分野だし、過去に実績のあるコンビネーションだ。
撮影はとても順調で、僕は知っている限りのことをできるだけ読者にわかりやすく解説できたと思う。
結果的に出来上がった超シンプルなスパイスカレーは、スッキリと洗練されたおいしさで、
表紙を飾るべき完成度になったと思う(他人のことだと大げさに褒められる)。
僕は終日機嫌がよく心地よく、僕の顔写真を撮影するときだけ大人げなく不機嫌になって笑顔が出なかったけれど、
とにかく、こういう役回りは本当に自分に向いているんだな、と思った。
穏やかな気持ちで現場に向かい、途中でパン屋さんで差し入れを買ったりして、余裕をもってサポートができた。
メディアというステージに限って言えば、
僕はプレーヤーというよりもプロデューサー的な役割が肌に合っているような気がする。
もしリーダーが20歳若かったら(笑)、カレー界のヒーローとして、
僕が自分の持っているあらゆるエッセンスを伝授して一所懸命売り出すことだろう。
誰か、そんな人、いないかな。
若くてイケメンで、謙虚で人間性のいい男子。
ただ、プロデューサーってなんか、聞こえが悪いような気がするから、サポーターくらいがいいかな。
メディアで活躍する人がもっとどんどん出てきてほしい。
僕は自分の名前も存在も消して、ただボランティアといてサポートしたい。
そういう形なら、まあまあいい働きができる人間だと自覚している。

