カレーになりたい 180621

カレーの学校、第10期の内容について議論した。
「二度と同じ授業はしない」をモットーにしているから、全6回の講義の内容を考えるのは、楽しい。過去の9期の授業ラインナップを改めて読み返すと、よくもまあ、色々な切り口でカレーの授業をしてきたなぁ、と思う。たいていは、その時点でのマイブーム的な内容が盛り込まれているから、カレーにまつわる過去の自分の頭の中をのぞくようでちょっと面白い。そして、今回もまた新しい授業内容をラインナップした。
変えないけれど変わっていくことか、変えているのにいつまでも変わらないことが好きだ。
たとえばAIR SPICEの場合、売れている定番商品をずっと売り続けたほうがいい、とアドバイスしてくれる人が多い。そのほうが効率的に利益を出せるからだ。僕は、毎月、新作を出す。バックナンバーは、在庫が切れたら増産しない。本当なら12か月の定番コースを作って、毎年ローテーションしたほうがいいのだろう。僕は、来年も同じことが繰り返されることが気にくわない。AIR SPICEで苦労して新作を出し続けるのは、変えていくことだけれど、一度決めた方針をブラさずに守るのは得意だから(頑固なだけかな)、このままずっと続くのだろう。
東京カリ~番長が二度と同じカレーを作らない、としてきたのも同じだ。定番の「赤カリ~」というのが昔はあったけれど、途中で作らなくなった。ヒットソングを引っ提げて毎年全国を回るような形よりも、新しいアルバムを出さなかったらツアーはしない、というバンドになりたい、と思ったからだ。
カレーの学校も、授業の内容はいつも更新されていくけれど、生徒を募り、「プレーヤーになってください」というメッセージを繰り返す活動はずっと変えずにやっていく。
何を変えて何を変えないのかを誰かに説明するのはすごく難しい。結局、変えることと変えないこと、変わることと変わらないことは、紙一重なんだろうな。そう考えると、自分では変わっていないつもりなのに、「あいつは変わった」とか思われるのは、仕方がないことなのかもしれない。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。


*

CAPTCHA


▲UP