カレーになりたい 180302

何もない時間は、AIR SPICE LABOで仕事をしている。
ほとんどの場合、原稿を書く作業だ。気に入りのCDを10枚だけ持ち込んでいる。ジャンルを限定してみようか、ということでジャズのアルバムだけに絞っている。ところが、曲だけがずっと流れている場所というのは、意外にも仕事がはかどらないことがある。そんなときは、ラジオを聴く。ラジオDJのしゃべる話もリスナーからのお便りも、そのほとんどは自分にとってどうでもいい話ばかりだけれど、バックグラウンドトークとして、人の声が流れている状態は意外にも仕事がしやすかったりする。不思議だなぁ。
ただ、ここ一番、真剣に原稿を書くとか読むとかするときには、ラジオを切る。
2時間ほど経過して、ひと段落ついたから、ラジオを再びつけた。曲が流れていた。あれ? 自分好みの曲だ。平日の日中に僕好みの曲がラジオから流れてくることはほとんどないと言っていい。どうしたんだろう。そう思ってしばらく聞いていると、DJが言った。
「選曲してくれたのは、山下達郎さんでした~」
おおお。やっぱりそうなのか。この局は、今週、選曲時計という企画をしていて(これ、すごくいい企画だと思う)、今日の選曲者が山下達郎さんだったようなのだ。1日を通して何度か彼が選んだ曲が流れる。しかも、サンデーソングブック同様、彼がリマスタリングした音源だ。
音楽っていいなぁ、と改めて思った。
そして、ラジオは良質な音楽をもっとどんどんかける義務があると思った(お前は何様だよ! という話だけど)。いや、いろいろ事情があるんですよね。かけなきゃいけない曲とか。山下達郎さんは、かつて、オールナイトニッポンで、プロデューサーから「もっとみんなが知ってるビートルズとかをかけてくれ」と言われて番組を降りた、という話を聞いたことがある。ニュアンスはちょっと違うんだろうけれど。
あああ、山下達郎さんが四六時中、1年じゅう、DJをし続けて、音楽をかけまくってくれるラジオ局があったら、お金をいくら払ってもいい。僕の仕事はきっと10倍はかどるだろう。
そうだ、今週の初めにラジコで聴いた「サンデーソングブック」をもう一度聴こう! と思ってラジオのスイッチを切り、ラジコのページにアクセスしたのだが、視聴期間は終了していた。明後日の日曜まで待つしかないのか。
ラジオ局さん、もっといい曲をかけてください。
選曲時計で静かに興奮したので、このタイミングで書き残しておくことにした。
  
……とかなんとか書きながら聴いてたら、WARの「Why can we be friend ?」のカバーが流れた。
いいじゃん!
ま、結局、僕は自分好みの曲を聴きたいだけなんだな~。

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