カレーになりたい 171020

本人は誰かのために生きているつもりはない。目の前のことに全力を尽くしでいるだけである。それが結果的に誰かのために人生を捧げることになっている。そんな男が、知らないところでまた別の誰かの語り草となる。なんて素敵なことだろう。
ウディ・アレン監督の「ブロードウェイのダニーローズ」という映画が大好きだ。男たちが賑やかな軽食堂でダニーについて語るオープニングシーンは、印象的で何度見ても胸が躍る。その撮影の舞台となった「Katz’s DELICATESSEN」に行った。こんなミーハーなことをする時間があるとは、なんて贅沢。
ダニーローズを見て、あんな風に生きられたら、と思うのは、あんな風に生きられない自覚があるからなんだろうな。そういえば、友人からプレゼントしてもらって今年の初めに読んだ「横道世之介」も似たような感じがする。
ウディ・アレンは僕の活動や大げさに言うと人生観のベースとなっているといっていい存在で、最も好きな映画監督だ。ニューヨークを愛する人だから、このデリカテッセンにふらりと顔を出してもおかしくない(おかしいか……)。友人はつい最近、マンハッタンのとある道を歩いていて、彼を目撃したという。そんなことがもしあったら鼻血が出そうだ。名物メニューのパストラミサンドを食べたかったのだけれど、未遂に終わったのはお腹が一杯だったからだ。
友達にオススメしてもらったスモークサーモンベーグル屋とパンジャーブ料理屋が近くにあってはしごしてしまったから。大本命へまず先に行くんだった。ひとまず、「Katz’s DELICATESSEN」とロゴがドーンと入ったキャップを買ったから、イベント本番はこれをかぶってカレーを作ることにしよう。そして、この短い滞在の間に必ず、パストラミサンドを食べに行こう。(調べてみたらカッツデリカテッセンじゃなくて、カーネギーデリカテッセンだった……)
  
あ、羽生さん、勝った。竜王戦の第一局、快勝。やった。永世竜王に向けて好発進。応援してます。

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