カレーになりたい 171002

NHKラジオの生放送に出演した。
作家さんとだいぶ前に打ち合わせをしたのだけれど、なんの話をしたか覚えておらず、生放送1週間前くらいになった改めて、メールがあった。リクエスト曲を2曲、決めてほしい、とのこと。番組内で話す内容がどんなものなのかによって選曲をしたいと思ったから、「台本ができたら選曲します」と答えた。
台本は2日前の夜に来た。中を読むと、近著「いちばんおいしい家カレーをつくる」についての話。ああ、そうか、そういえば、作家さんがいたくこの本を気に行ってくれて、打合せもほとんどがこの本に出てくるファイナルカレーの内容に特化していたのだった。思い出した。
ただ、問題がある。
ファイナルカレーがテーマのラジオ生出演で、関連する選曲は相当むずかしい。こじつけるには無理がある。これが例えばインド旅の話とかであれば、ベタにシタールが使われてる曲でも選ぶのだけれど。さて、困った。あれこれ考えた挙句、過去にイベントで共演したことのあるミュージシャンという括りで2曲を選ぶことに。
まずは、Small Circle of Friendsの「波よせて」。この曲は大好きな1曲だ。もうひとつは……、んんん、と考えて、ホフディランにしようと決めた。ところが、ここで次の問題が発覚。そういえば、僕はホフディランの曲をじっくり聴いたことがなかったのだ。小宮山君とは付き合いが古いというのに。
ホフディランに詳しい友人にメールして、代表曲を教えてもらう。4曲ほど、推薦してもらったのをYoutubeで聴いて「恋はいつも幻のように」に決めた。
そして、本番前にスタジオに入る。作家さんから改めて出力した台本を受け取った時に、そういえば、と確認。
「出演、何分くらいですか?」
「1時間ないくらいです」
え!?!? 1時間もあるの? 生放送でそんなに長いのは久しぶりだ。こりゃ楽しみだ、と思う半面、ちょっと心配になったのは内容のことだ。そんなに長い時間、ファイナルカレーの説明をし続けるってこと? それ、リスナー、楽しいのかな……。台本の大半にはファイナルカレーのレシピについて根掘り葉掘り書かれている。いやー、退屈するんじゃないかなー。
ということで、“台本通りにはしゃべらない作戦”に出ることにした。ま、たいていは、台本通りにはならないものなんだけど。生放送が始まって、脱線しまくって話は盛り上がる。リスナーからのお便りも多かったので、その回答などにも時間を費やす。途中、1曲目の「波よせて」を紹介してかけ、さらにまたカレー話は続く。そうこうしているうちに、あっという間に時間はなくなり、結局、ホフディランの曲はカットされることに……。まあ、そういうもんですな。仕方ない。
リスナーからのお便りで超面白かったのがある。
「我が家では、カレーの隠し味にレトルトカレーを入れることがあります」
はあ!?!? カレーの隠し味にレトルトカレー!?!? 日本語を聞いているとは思えないほど意味の分からないお便りだった。面白い、面白すぎる。だから、ラジオはやめられない。
  
有楽町で
自転車を
無事救出
しました
よかった
けれども
帰り道で
雨が降り
外苑前に
また放置

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。


*

CAPTCHA


▲UP