カレーになりたい 171001

月に一度のAIR SPICE発送作業の日。
今月はたまたま日曜だ。朝7時からスタートして、コンビニの弁当食べながら夜8時まで休まずせっせと作業。
インドから空輸で届いたスパイスをジャーナルと一緒に台紙に挟んで掛け紙をかける作業は、手だけを延々と動かせばいい。頭は使わない。だから、この時間は、録りためたNHK杯将棋トーナメントを見ながら進める。
「三浦九段、中盤の読みが深いなぁ」とか考えながら。
輪ゴムでとめて出来上がったパッケージを封筒に入れてラベルを貼る作業は、ミスがあってはならないから頭をそこそこ使う。この時間が一番長いのだけれど、今回は、Youtubeで柳家喬太郎の落語を聞き続ける。
「古典を聞いても喬太郎節さく裂だなぁ」とか考えながら。
将棋と落語をお供にスパイスの発送作業をしているだなんて、バレたらAIR SPICEのブランドイメージは下がる一方だ。日曜なんだから、せめて朝の一発目だけは、ベルベットアンダーグラウンド&ニコのサンデーモーニングでも聴いておくべきだったか。昼下がりはドミニクローランのブルゴーニュワインでも片手に袋詰めするべきだったか。作業に行き詰まったら軽く公園でもジョギングしておくべきだったか。
そんな余裕はどこにもない。黙々と延々と続く作業のお供には大好きな将棋と落語がピッタリ。これが現実だ。
そして、もうひとつの現実。今日も有楽町に自転車を取りに行くことはできなかった。もうない。もう絶対にない。

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