カレーになりたい 170927

仮に僕がこの先、40年間生きていけるとして、あ、いや、40年は希望的観測すぎるかな、30年間生きていけるとして、その30年の間に僕がやりたいことは、ひとつだけだ。
カレーの進化に貢献すること。
そうに違いないし、そのために自分は活動を続けていきたい、と、ここ数日間で考え至った。そのことをとある日経系のシンポジウムで登壇する機会があって、200名ほどのサラリーマン&OLさんたちにさらっとだけ伝えてきた。「日経アソシエイト」という雑誌の読者が集まる場で、僕以外の登壇者は、おしなべて事業成功者だ。僕は、ビジネスセンスもないし、事業の実績もないわけだから、登壇する資格もないのだけれど、なぜか依頼を頂いたので恥を忍んでステージに上がった。
僕の後に登壇した方は、ウォンテッドリーという会社の創業者、仲さんという方で、偶然にもトークテーマは、「使命を持つこと」だった。
「人間が生きていることは生物学的にいえば、なんの価値もないかもしれない。でも、この世に生まれてきた以上、自分が世の中に貢献できることがあるはず。それを探して精いっぱい生きていくことが大事だと思う」
そんな主旨の話だった。
シンポジウムが終了した直後に僕は別の打合せがあって、すぐエレベーターに乗った。すると、たまたま、さっきの仲さんとエレベーターで2人になった。
「使命の話、面白かったです」
そう伝えた。でもね、僕自身、今はようやく使命みたいなものがぼんやり見えてきたけれど、長いことそういうのはなかったなぁ。とか。逆につい最近までは使命感を持つなんてダサいことだと思ってた。とか。1階に到着するまでの1分、2分の間にそんな話をした。
僕は彼女がどんな仕事をしているか知らないし、彼女も僕のことは当然、何者か知らない。次に会うのはいつなのかわからないし、死ぬまで会わない可能性も高い。ただ、使命ということについて確固たる信念を持っている人とぼんやり見えてきた気がする自分とが一瞬でも会話できたことは、僕にとって、僕自身の考えを整理するいい機会になった。
そういえば、コーヒーハンターの川島さんは、確か自社のスローガンに「すべてはコーヒーのために」という言葉を掲げている。僕の使命もそういうことなのかもしれない。
「すべてはカレーのために」
現役で何かをアクションできる時間は限られている。考え、動ける間に何か少しでもカレーやカレー文化に貢献できることを探すしかない。それがたとえ独りよがりな行動だったとしても。
なあんてことをつらつらと書いているのは、明日、「すべてはカレーのために」につながるかもしれないワンアクションを起こそうとしているからだ。自分の行動を正当化したいんだな。そのアクションの先に受けることになるリアクションがちょっとだけ怖いから。ま、目を瞑って行動を起こすとしよう。

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