カレーになりたい 170924

会いたかった人に会えた。
コーヒーハンターの川島さんだ。何人かから「紹介しますよ」と言われていたが、いつもの通り(笑)、会うべきタイミングがあるまで誰にも積極的にお願いしないでいた。
TEDxHamamatsuという3年前に僕が登壇したスピーチイベントで今年、川島さんが登壇することになったのだ。僕はこのイベントに去年からOB(?)としてアフターパーティでカレーを作っているから、今年、TEDxのイベント会場で川島さんに会えるのだ。
前日の夜に浜松に入り、友達のBARに行った。TEDxのスタッフをしている友人を「飲みに来ない?」と誘う。
「もうすぐ前夜祭が終わります。川島さんも行きたいと言ってますが、連れて行っていいですか?」
彼女は、川島さんの担当なのだ。
「ぜひ!」
ということで、本番を前に前日にお会いできることになった。川島さんのことは、去年、「コーヒーハンター」という書籍を見つけてその存在を知った。のだが、その本は、今年に入ってからも読む暇がなく、このときを迎えていた。TEDxでの彼のスピーチを聞く前に読まなくては、と浜松に持ってきてはいた。
川島さんとは話したいこと、聞きたいことがあったので、短時間だったが、会うなり質問攻めをしてしまい、彼もコーヒーの豆の品質についてなどの話をド素人の僕に嬉しそうに語ってくれた。
「僕、『コーヒーハンター』を去年買ったんですが、まだ1ページも読めてないんで、明日の川島さんの登壇までに必ず読みます!」
そして、約束通り、登壇までに読み終えた。とても面白くてワクワクした。刺激を受けた。「品質、品質、品質。」というくだりなんかは、ため息が出たし、川島さんの考える「コーヒーハンターとは?」には深く納得した。僕は川島さんのようにやりたいことがハッキリしている人に強いあこがれを持っている。僕は、カレーの世界にいるというだけで、やりたいことがいつまでたってもハッキリしない。この差は本当に大きいと思った。
イベントが終わり、アフターパーティでは僕のカレーも食べてもらった。
「実は、去年もこの場所で、水野さんのカレーを頂いたんです」
「そうなんですか!?」
担当者の彼女がたまたま別件で浜松に講演しに来ていた川島さんに連絡したら、興味を持って会場にかけつけてくれていたのだという。僕は去年の今頃はまだ川島さんの存在を知らなかった。その後、興味を持って会いたいと思って、1年後のこの場所で会うことができた。
「今年もカレーを食べられるのを楽しみにしてきたんです」
川島さんはそう言ってくれて、トマトベースの辛口カレーを手に取った。東京に戻る予定があって、パーティ途中で駅へと向かったが、別れ際に東京での再会を約束できた。早速、都内にある彼のラボを訪ねてみたいと思う。ま、コーヒー豆を求めて世界中を飛び回っている人だから、簡単にはつかまりそうもないけれど。
そのときまでに「コーヒーハンター」はもう一度、読み返したいと思う。焦らず会うべき時が来るまで待つことの大事さ(それは僕にとっての勝手な都合だけれど)を実感する出来事だった。

カレーになりたい 170924 への1件のフィードバック

  1. Makiko Miyashita のコメント:

    私もとってもとっても嬉しい。自分の事ではないのに、なんでこんなに嬉しい気分になるんだろうと思う。2人が川島さんの焙煎事務所で夢中になって話している姿を想像すると、それだけでニヤニヤ嬉しい気分になってしまう。まだ実現してないのに。 川島さんは私にとっては(勝手に)特別な人だと思ってるし、あまりに個性的だから紹介したいと思える人は数少ない。でも水野さんは安心して紹介できるし、川島さんもぜひカレーの彼に会いたいと言ってくれたので嬉しかった。なんでこんなに嬉しいのか、きっと2人とも私にとって憧れの人だからかな (笑)

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