カレーになりたい 170822

金沢で9月から始まる個展の打合せをした。スパイスを展示するのだけれど、面白いアイデアが色々とあって、楽しくなりそうだ。
イベントでも書籍でも、どんな依頼ごとであっても、常に依頼主の望んでいる以上のことを返したいと思っている。
「こういうことをやってもらえませんか?」
という依頼は、きっとこういうことはやれるだろう、という想定の元に僕に届くわけだから、当然、僕はそれには応えることができる。それで十分満足してもらえる。でも、僕は満足できないのだ。依頼主の想像を越えたものを返したい。なんだろうな、これ。“想定の範囲内”とか“予定調和”がとにかく嫌なんだな、僕は。
「もっとこういうこともできますよ」
とか、
「あんなふうにやってみませんか?」
とか。
そうやってこちらから提案する内容には、なんなくできるものと、そのために僕が努力をしないといけないことが両方含まれている。この努力をしないといけないことに対して自分の気持ちは盛り上がる。困ったな、忙しくなるな、みたいな瞬間はとても充実した気持ちになる。そして、準備が始まると、たいていは、
「あ~、時間が足りない!」
と慌てることになるのだけれど。ともかく、そんな前向きな打ち合わせをしていると、今度は僕の方が、
「え~、そんなことできるんですか~?」
みたいな気持ちになる提案があったりするから、さらに嬉しくなる。
さっきから、あんなとかそんなとかこんなとか、何言ってんのかわからない文章になっているけれど、ともかく、楽しみだ。これから3週間ほどの間、納得のいく香りができるまで、スパイスブレンディングに勤しもうと思う。

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