◎第357番 “レジェンドはヌード” 編 世の中、どの世界にもレジェンドはいるもんですね、なお話。
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こんにちは。
みずのさん覚えていますか?昔連れて行ってくださったカレー屋(注1)さんで僕が言った言葉。
「ぼくならライスはもう少しこうやって炊いて、カレーはこう味付けします」
その時の返答は、「それだとこうも行列は出来ていませんよ」
僕は思わず「えっ、でもその方が美味しくなると思いますけど」
水野さん曰く「おいしくなるかもしれませんが、今のトレンドはこのカレーなんです」
ショックでした。
美味しいが一番じゃないの?今の流行はこんなカレー。
そんな衝撃的な出来事も幾度か有る僕と水野さんとの出会いをお話しします。
それは今から19年前、ある日ランチタイムも終わりのんびりしている頃一本の電話が。
「初めまして、今度本を出そうとしておりまして、そちらの店も取材させていただきたいのですが。」
内容を聞くと日本全国のカレー店オーナーシェフを取材したいのだと。
僕は「いいですけれど、後3年で店をたたみますが、いいのでしょうか?」
そう答えたと記憶しています。
その後どんな会話をしたかは、忘れてしまいましたが、取材当日記憶に有るのは、カレー好きなら僕の作るマイルドな誰が食べても美味しいと言うカレーより、現地の味に近いサンバルもだしたほうがいいかな。
で、3色カレーセット(ビーフの黄色、ホウレンソウの緑、エビの赤)とサンバルをスパイスライスで提供。
意外や三色カレーセットを美味しいですねと、褒めてくださった。
そして取材に入ると、こちが一を言うと十まで分かってくださった事。
この人ならと、厨房内にも入っていただき、僕のうま味を出す秘訣のブイヨン、ローガン、スパイス類とすべてをお見せして味見していただいた事。
出来上がった本「神様カレー」では他の店の倍のページ、そして嬉しい言葉の数々。
そこからお付き合いが始まりました。
記憶に有るのが、本の中に有った「スープカレー」。
そんな物見たことも聞いた事も無い、さっそくお尋ねして食べ方まで教えていただいた。
おまけに3種類ほど試作し、食べていただき推薦いただいた物を、お店で出してみたのが、名古屋初のスープカレーに。
全く出ませんでしたが(笑)
言葉通り3年後に閉店のお知らせをした時には、「やはりしめるのですか、でも僕の周りにはそういう方もいますので、分かります」と温かいお言葉。
もうカレーにはかかわらないかなと寂しさが有った時期には、スパイス番長研究会のゲストシェフにお招きいただき、その後トントン拍子にお仲間に、そしてもう二度と行くものかと思っていたインド旅にもお誘いをしてくださり、今では11回もインドへ。
わたくし普段クレーマーがねさんと言われておりますが、本当はすごくすごく水野さんに感謝をしているのです。
これからもよろしくおねがいいたします。
(注1)ダルマサーガラへ初めに連れて行ってくださりましたが、以前一緒に行って追いましたので、そこから北へ少し行ったカウンターの小さな一階に有ったお店です.