カレーになりたい 180810

カレーの企画会議的なものをした。というか、相談に乗った。
この手のことをするときにいつも思うのだけれど、たくさんの人が面白がることや、話題が一気に拡散するようなことというのをカレーで考えるのは、僕は本当に苦手なんだよなぁ。
Aが面白いと思うけれどマニアックだから、やるならBじゃないですかね。
必ずこういう物言いになってしまう。僕がヒットメーカーだったり、僕の嗜好が世の中の嗜好とハマっているタイプの人間だったら、素直に「面白い」と思ったものを「ヒット」させることができるのだろう。
Aが面白いと思うけれどマニアックだから、と言うしかないのは、僕の嗜好がマニアックだからということに他ならない。
みんなが、たくさんの人が面白がることは、僕には思いつかないのだ。これは事実だから仕方がない。だから僕はこの場所にいるんだろうなぁ。いつまでたってもブレイクすることなくナカズトバズ。でも、それが僕の望む在り方だから健全でストレスがない。
逆に言えば、カレーの世界で僕にブレイクを求められると僕はストレスがたまるんだと思う。このカレーの世界の片隅で、一人のマニアがニヤニヤしながら「こういうの最高だよね」とかなんとか独り言をいいながらコツコツとアウトプットを続けている。ほとんどの人はそばを素通りするけれど、たまぁに「それ、いいっすね」みたいな人がいると、「お! マジすか? いいっすよね。僕もそう思ってやってるんですよ」とかなんとか言いながら、少しだけ一緒にいる喜びを享受する。
結果、世の中を大きく動かすことはないけれど、どこかの誰かの日々を少しだけ華やかにすることはできそうだ。そうやって無理なく続けて死んでいくのがいいなぁ、と改めて思った。

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