21冊目/かんたん 本格! スパイスカレー

本書が出版されるまで、“スパイスカレー”という言葉は、一般的ではなかったように思う。
「喝采! 家カレー」シリーズで“ルウカレー”のレシピを次々と提案していた僕は、
カレールウを使ったカレーだけでなく、スパイスを使ったカレーの作り方も
もっと世の中に受け入れられていくべきだ、という思いから、本書を出版した。
制作の段階で中村さんという編集者に出会った(仕事を依頼した)ことが大きな収穫となった。
中村さんは、某超有名料理雑誌の編集長を長く務め、
独立されてからは、爆発的にヒットし続けている料理本を手がけている人だった。
ただし、彼女はスパイスやカレーについての知識はほとんどない。
料理編集のプロフェッショナルであり、同時にカレーのアマチュアである人に
本づくりへの協力を依頼したことで、僕自身の中で新たな世界が広がった。
それは、広く一般の人に向けてスパイスカレーの楽しみを伝える手段を持ったことだった。
中村さんに僕から何度も何度もスパイスカレーの魅力を離すことで、
僕の頭の中は整理されたし、ひとりではできないアウトプットが可能となった。
その結果、いまやスパイスカレーという言葉は一般名詞化するほどにメジャーになったんだと思う。
本当に、1冊1冊、本づくりは勉強になっている。
   
※購入はこちらから

カテゴリー: 僕はこんなカレー本を出してきた |

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。


*

CAPTCHA


▲UP