03冊目/水野仁輔のザ・カレー

初めて出したレシピ本。
いま読み返すと、初々しくて恥ずかしい内容。レシピの精度も……。
いまならもっとおいしいレシピが書けるのに、と心の底から思うけれど、
精度が上がったからいいレシピになる、とは限らない。
それがレシピ本の難しいところだ。
あとがきに当時暮らしていたワンルームの部屋の狭いキッチンの写真が
デカデカと掲載されている。
「レシピよりなによりあのあとがきの写真に衝撃を受けた」
という読者がかなり多数いた記憶がある。
心もとないガスコンロがひとつだけの狭いキッチンで、
何百人分ものイベント用カレーを仕込み、
50品を越えるレシピ本のカレーをすべて撮影していた。
僕は15年のキャリアの中でアシスタントを雇ったことは一度もない。
だから、レシピ開発も撮影のための買い出しも料理も後片付けも
すべて一人でやっている。
こんなに楽しいことをアシスタントにお願いするなんて、僕にはない発想だ。
もちろん本の原稿もすべて僕が書いている。
ゴーストライターがいると信じ込んでいる人がいたのには
あまりの驚きに言葉を失ったことがある。
  
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カテゴリー: 僕はこんなカレー本を出してきた |

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