02冊目/東京カリ~番長の神様カレー

全国150店のカレー店を訪ね、
店主のカレー愛を取材した一冊。
その店のカレーと店主を平等に扱うガイドブックというスタイルは、
当時はかなり斬新だったと思う。
当初はガイドにするつもりはなかった。
「カレー店の店主のインタビュー本が作りたいんです!」
「それ、いいですね!」
と編集者と盛り上がって本づくりがスタートしたが、
最終的に出版社の営業の判断を受け入れる形で
お店の情報を入れ込んでガイドブックとしての体裁に仕上がった。
いろんな人の狙いや思いが入って一冊の本が仕上がるんだなぁ、
ということを痛感した仕事だった。
「水野の店紹介は、カレーに関する記述に乏しい」という
感想を聞くことがある。
僕は、カレーの味そのものよりも、それを作り出し、
店を営む人間のほうに興味が強いのかもしれない。
その点で、いま、イートミー出版で展開している、
「インド料理をめぐる冒険」や「老舗カレー礼賛」なども、
全く同じコンセプトである。
僕は、いつまでもずっと、カレー店の店主の話を聞いていたい。
このスタンスは昔からずっとぶれていないつもりでいる。
  
※購入はこちらから

カテゴリー: 僕はこんなカレー本を出してきた |

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。


*

CAPTCHA


▲UP