カレーになりたい 181225

間違えない人だなぁ、と思った。
羽生善治九段。
無冠になって、前竜王とか永世名人とかいろんな称号を名乗る権利があった。
27年間も冠がついた名前で活躍してきたから、羽生九段なんて誰にとっても耳慣れない呼び名であることは間違いない。
将棋界の盛り上がりを考慮したり、周囲の納得感を考慮したりすれば、何かしらの称号をつけて活動を続ける可能性も十分にあったと思う。
でも、前竜王も永世名人も引退した人みたいでカッコ悪いよな、と僕は思っていた。
羽生さんだったら、自ら「九段」を選ぶに違いない。
ほとんどの羽生ファン、将棋ファンがそう期待していたと思う。
そして、佐藤将棋連盟会長との話し合いの結果、今日、正式に、今後の呼称は羽生善治九段にすると発表があった。
間違えない人だなぁ、と思った。
まあ、正解が何かはわからないから、他の道もあったのかもしれない。羽生さんがどういう気持ちで九段を決めたのかもわからない。
でも、羽生さんらしい、と安心し、さすがだ、と称賛するような結果を羽生さんは選んでくれた。
というか、きっと、飄々として、当たり前のこととして、選択したまでなんだろう。
余計なお世話かもしれないけれど、ファンとしては、気持ちを汲んでもらったようでこの上なく嬉しい。
「間違えない」というのは、「ブレない」ということと同義だと思う。僕もカレーの世界で間違えない人間でありたい。
今日はぐっすり眠れそうだ。 

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