過去に出した「銀座ナイルレストラン物語」が、別の出版社から文庫化された。
自分の書籍が文庫かされるのは、初めのことだった。
僕の勝手な思い込みだけれど、単行本の文庫化というのは、
売れ行きが良かった本を世に残す手段であり、
出版社からすればそれでもうひと稼ぎする手段であり、
というものだと思ってた。
だから当然、本が売れたかどうかの結果を見た後で依頼がくるものだ、と。
ところが、本書は、炭鉱本が発売されて数か月で、
小学館の文庫編集長からご連絡をいただいた。
「銀座ナイルレストラン物語をぜひ弊社から文庫化したい」
驚いた。本の売れ行きも何も単行本が出たばかりだったから。
思わぬところから思わぬ評価を受ける。
これは、書籍出版の醍醐味のひとつだと思う。
32冊目/銀座ナイルレストラン物語 文庫版
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