31冊目/水野仁輔 カレーの教科書

カレーと呼ばれている食べ物の構造を解体してルール化し、
その調理テクニックを各プロセスごとに検証してまとめた一冊。
ここで詳しくは書かないけれど、
「ゴールデンルール」と「システムカレー学」のふたつは、
長い間、調理テクニック面での考察が進んでいなかったカレー業界に
一石を投じる内容だったのではないか、と思う。
これば、本書にも書いたが、僕にとってはひとつの提案であり、
正解はこれだ! を示したものではない。
この提案をキッカケにさらに僕自身、研究を深めていこうと思っている。
「カレーの教科書 進化版」は10年以内に出したい。
ところで、本書が宣伝、PRされるときに多用されているフレーズがある。
「水野仁輔氏のカレー研究の集大成」。
僕はこの表現を嫌悪している。
僕は集大成は出さない。
集大成が出るのは死んだあとだと思う。
僕は時間がある限り、さらに学び、研究し、考察を深め、
このカレーの世界で新たな扉を開けていきたいと思っている。
集大成なんて言われると現役を退いたような感じがして、切なくなってしまう。
ともかく、「カレーの教科書」は、今はまだよちよち歩きの赤ちゃんだと思う。
時間をかけて成長させていくことにしよう。
   
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カテゴリー: 僕はこんなカレー本を出してきた |

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