カレーになりたい 180113

日々、自分がしていることは、なにか普遍的なものを見つけるためのトレーニングなんじゃないか、と思った。
合羽橋に久しぶりに調理道具を買いに行った。AIR SPICE Laboで使うために必要なものを一式そろえる必要があるからだ。通りの西側を南から北へ、通りの東側を北から南へ一軒ずつ店を見ながら欲しいものを買っていく。
過去に自分が使ってきた道具の中で、何度でも使いたい、いつまでも使いたいアイテムというものがある。そういうものは、迷う必要がないから、なくなれば買い足すし、壊れれば買いなおす。ルーティーンの仲間入りをしている道具がいくつもある。ただその道具にたどり着くまでには、いくつも別の道具を使ってきた。それがトレーニングの時間になる。
調理道具だけではない。何度も繰り返したくなるものを見つけるために、何事もチャレンジしている。カレーのレシピもそうだ。定番を増やすためにおびただしい数の新作を試みる。
この作業をすべてのジャンルで続けた結果、普遍的なものばかりを見つけることができたとき、僕の生活はいったいどうなるんだろう。自分でつくるカレーについては、この作業に永遠に結論は出そうもないけれど、外で食べるカレーについては、もうすでに「自分にとっても普遍」が見つかっていると思う。通いたくなる店を見つけるために新しい店に足を運んできた。そして、いま、僕にとって、ある数軒のカレー店にたどりついた。これらの店にたまに足を運ぶことができさえすれば、その他すべてのカレー店には行かなくていい。
そんなふうにトレーニングの成果が出るのは幸せなことだなぁと思う。
合羽橋で、予想していた以上のアイテムを買ってしまった。その7割ほどは、「自分の普遍」を見つけたアイテムだった。もう悩まなくていい。悩まなくてはいけないとしたら、それらの商品が終売になったときだな……。

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