カレーになりたい 170723

新刊の献本が届いたタイミングのようで、いろんな方からお礼のメールなどを頂いている。献本というのは、新しい書籍ができたときにそのプロモーションのために誰かに本を贈呈することをいう。たいていは、新刊を何かしら取り上げてくれることを期待してメディア関係者に送るのだが、得てしてそういう方々は、この手の特別扱いに慣れているから、僕は、あまり信用していない。
そんな不確かなことを期待してそれほど興味を持ってくれない関係者に送るくらいなら、自分が本当に読んでもらいたい人に届けたい。だから、僕は献本は、いつも、「この本を読んでもらいたい人」に送ることにしている。その人がニュースを拡散してくれる立場にあろうがなかろうが、僕は気にしない。
とある調理師専門学校・研究所の所長からメールがあった。

『いちばんやさしいスパイスの教科書』をありがとうございます。タイトルから想像するのをはるかに超える面白さでちょっと感動しました。
これだけ本質的なことをきちんとおさえながら、読んで楽しく、見て楽しく、何度でも読んで楽しみたい感じです。スパイスの世界との幸せな出会いがたくさん生まれるのではないでしょうか。
出版の不振が続いていますが、伝えたいことがあって、工夫を凝らせば、できることはたくさんあるのだと改めて感じました。次作も期待しております。

嬉しい。
とある食品メーカーの研究開発トップの方からもメールがあった。
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「いちばんやさしいスパイスの教科書」ありがとうございました。「やさしい」は「簡単」ではなくて「親切」だったのですね。これからは参考文献は、これあげればいいんだとおもいました。 
本当に素敵な本でした。
44ページの、スパイスは入れた順番に後から入れたスパイスの香りから順番に先に入れたスパイスの香りを感じることができる、くだりは、インド料理やってる方の本当のツボとおもいました。また102ページからのエアー・スパイスからのおしげもないレシピの公開、125ページからの、「胡椒残虐の世界史」で私も知ったかなり突っ込んだ本を読まなくてはかけない、スパイスの歴史、50ページの世界の様々なスパイスミクスと水野さんしか知らない配合の数々、176ページからのスパイスで例えるキャラで、極め付きは206ページからの「おわりに」。涙腺緩む年齢のおっさんには直撃でした。是非銅像になってください。
スパイスを学ぶ方、というよりは人前でスパイスについて話す方にぜひ読んでほしいです。これだけ語れて、人前で話す「権利」があるのだとわが身を恥ずかしくおもいました。ちょっと思ったのは、水野さん、それだけかっこよくて、頭もよくて、まっすぐだけど、まっすぐすぎて女の子にはもてなかったのかもとはじめておもいました(笑)。
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嬉しい。
モテなかった、ご名答。昔も今も。面倒くさい男ですから。ま、妄想して物語を作り、原稿にする楽しみは、モテない男にしかできない醍醐味ですから。

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