カレーになりたい 180104

プロとはなにか? について、僕はあんまり考えたことがない。
その仕事でお金をもらっている人なのかな、くらいにしか考えていなかった。たまたま、糸井さんとライターとして活躍している古賀くんがSNS上でやりとりしているのを読んだ。
「ライターとして食べていけると思った瞬間は?」
質問したのは糸井さんだった。古賀君が答える。
「割と早いうちからですね。でも、誰かを食わせていけると思ったのは35歳くらいのときです」
「誰かを食わせるって感覚が大事だよね。そうなってこそ、プロだと思う」
そんなやりとりだったと思う。
そうか、そうなんだ。僕は自分がプロかどうかはあまり興味がないけれど、仮にそれがプロの条件だとしたら、今の僕はプロではない。そして、これから先も僕はプロになることはないだろう、と思った。
大事にしていることは人それぞれ違う。僕には僕の追求したいことがある。“誰かを食わせていける”ポジションを確立して維持することは大変なことだろうけれど、残念ながら僕にはそれだけの実力はない。糸井さんも古賀さんもすごい。僕は足元にも及ばない。
でも、「そういうことなら僕はプロにならなくていいんだな」と思った気持ちの裏には、とても大事なことが眠っているはずだ。
その昔、NHKの番組「プロフェッショナル」で、尊敬する羽生善治さんが、「プロフェッショナルとは?」という質問に対して、「ゆるぎない人。大事にしているものを信じ続けている人」と答えていた。
僕も自分の大事にしているものを信じ続けたい。
羽生さんは、常日頃、こうも言っている。「才能とは、努力を継続できる力」だと。どちらも僕にとっては、何度でも思い出して頭に叩き込んでおきたい言葉だ。
それはそうと、今日、試作した2種類の野菜カレーは、両方ともなかなかおいしくできた。野菜カレーについて何かがつかめるかもしれない、という予感がある。なんとなく、だけどね。ま、どうせ何にもつかめないんだろうけどね。それでもいいから、明日も明後日も、野菜カレーにしぼってチャレンジしてみようかな。
 

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