カレーになりたい 171108

レストランではできるだけ写真は撮らないことにしている。
そもそも去年まではケータイを持っていなかったからそんなことを意識する必要もなかったのだけれど、ともかく、いまはそう心がけている。理由は、ダサいと思うから。このダサいかダサくないかは、陳腐な表現だけど僕にとってはとても大事にしている観点だ。
打合せがてらの食事のようなものならまだしも、楽しい時間を過ごすための食事の時間なら、写真を撮らないどころか、スマホをカバンからも出さないことにしている。が、これは僕の中のちょっとした美意識なので、一緒に食事をする誰かがスマホを見ながら写真を撮りながら、という風にするのは何にも気にならない。ともかく自分がしたくない、というだけのことなのだ。
それなのに、それなのに、今回のロンドンとパリでは料理の写真を撮りまくっている。ダサい、あー、そんな自分がダサい。
「勉強のためだから」なんて言い訳を自分の頭に用意してせっせと撮影し、こまめにインスタやFacebookにアップしているのだ。あー、ダサい。こんな自分、やめてしまいたい。
これがホームとアウェイの違いなんだろうか。僕がパリに住み、ロンドンに住んでいたら、きっと写真は撮らないだろう。東京での自分がそうであるように。滅多に経験できないことだから、とか、非日常だから、とか、次はないかもしれないから、とかそんな気持ちが僕に写真を撮らせているんだろうな。
何をどう解釈しても、「旅路の水野はダサい」という結論しか出てこない。自分が嫌いになりそうだ。今回は仕方がない。最後まで撮ろう。でもいつか、スマホなんてものはホテルに置き去りにして旅の間も日常を楽しめるような自分になりたいと思う。


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