カレーになりたい 170813

ハンバーガーを食べに行った。いつぶりだろう? 中目黒の「ゴールデンブラウン」というお店で、オーナーの“のぶりん”とは、もう20年近い付き合いになる。彼が千駄ヶ谷の公園で「ニギロ」という屋台のイタリアンをやっていた頃に知り合った。その後、彼は、屋台をやめて弁当販売をはじめ、「イケメン弁当」と呼ばれて(味も相当うまいのだけれど)、青山界隈で名を馳せ、それからハンバーガーショップを開いた。もうじき10年になるようだ。
ゴールデンブラウンに行こうと思ったのは、のぶりんから久しぶりにコンタクトがあったからだ。新刊『幻の黒船カレーを追え』を発売当日に読んでくれ、一番早く感想を送ってくれた。

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カリー! めちゃめちゃ面白かった! 引き込まれてあっという間に読み終えちゃったよ。こんなの「深夜特急」以来かなあ!
 
嬉しかった。のぶりんとは最近、会う機会がほとんどないし、メールなどのやりとりも2年に1回程度に減っている。それなのに、真っ先に感想をくれたことに舞い上がり、僕は、「ありがとう、今度、お礼にゴールデンブラウンへ顔を出すよ」と伝えた。そういうのはすぐにやったほうがいい。こんな盆休みに本人が店にいるはずがないと思ったが、案の定、店にのぶりんはいなかった。
こういう時、僕は先にも後にも「店に行くよ」とか「店にいるよ」とか「店に行ったよ」とかは伝えないことにしている。なんとなくダサいと思うからだ。いい感想をくれたことを思い出しながら、アボカドチーズバーガーを食べた。
食べながら思った。そういえば、前にハンバーガーを食べたのもゴールデンブラウンだったかもしれない。それくらい僕はハンバーガーを食べない。実は、ハンバーガーを上手に食べられないのだ。あれ、どうやったらきれいに食べられるんだろう? 「食べる前につぶせばいいんだよ」と言った人がいる。そうかもしれないけれど、そんなにうまくはいかないよ……。ハンバーガーを上手に食べられる人は、男子でも女子でもすごく格好いいと思う。
のぶりんは、自分のFacebookにもさらに記事を投稿してくれた。

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「日本のカレー」の原点を求めて旅をする、ロードムービーのようなこの冒険記は、僕を久しぶりに本に没頭させてくれました…。遅れてあらわれた2回目の思春期みたいに、カレーへの偏愛に突き動かされていく筆者がホントに面白いし、なかなか答えに辿り着かないジレンマも読み物としての完成度が高い。このタイトルだと本屋で手に取る人がどれだけいるのか心配になるけど、超オススメの一冊です!
  
新刊をキッカケに旧友とコミュニケーションできるのは、嬉しいことだ。ちなみに、「カリー」というのは、僕のことだ。僕を「カリー」と呼ぶのは、思い出せる限り、のぶりんのほかに3人いる。はっちゃんとクロヒョウとサリー。みんな20年近く前に知り合った。東京カリ~番長を始めるちょっと前のころで、カレーが好きなやつ、カレーを作るやつ、という印象から誰かがそう呼び始めた。当時、ほかにも僕のことを「カリー」と呼んでいた人はいたと思う。クロヒョウは下手したら10年近く合っていない。サリーは、何度か会ってるかな。彼女は絵描きとして活躍している。はっちゃんも当時とバンド名は違うけれど、音楽業界でLIVEを続けている。
20年前に知り合った仲間が、引退(?)せず、当時と同じことに情熱を傾けているのは励みになるなぁ。久しぶりに旧友に思いを馳せ、ハンバーガー食べながらしんみりした。ハンバーガーって食べながらしんみりするには最も似合わない料理なんだけどね。なんでこんなことになっちゃったのかな。もう秋だからかな。
  


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