カレーになりたい 170806

キャップをひとつ買った。
ファッションに興味がないわけではないけれど、他に興味のあることがたくさんあるから、構ってられないのが実情。確実に「着るもの、身につけるものはどうでもいいヒト」の部類に入るだろう。
ただ、周りから「清潔さに欠ける」とか「身だしなみがだらしない」と思われない程度に気を遣っている。特に人前で料理をする機会が多いからなおさらだ。その点、コックコートやユニフォーム的なTシャツがあるのはとてもありがたい。洗濯したりクリーニングに出したりすれば、ファッションに頓着する必要はなく、その分、好きなカレーに気をまわすことができるから。ただ、困るのは、帽子である。
シャツほど気軽に洗うことができないから、それなりに数が必要になる。
同じものを5つくらい持っておくくらいでいいと思っているが、「あの人、いつも同じ帽子だね」と思われるのもあまり清潔感がない。というわけで、ハットもキャップもそれなりに持っているし、たまに新しいものを買うことにしている。イベントで地方にきたついでに郊外のショッピングモールで帽子屋を見つけて入った。
どこそこのブランドじゃなきゃいやだ、みたいなものも別にないから、適当な店に入ってその中から選ぶ程度でちょうどいい。それなのに、その帽子屋さんでは、ハットでもキャップでも自分が最もしっくりくるやつを全力で探そうとするから、我ながら矛盾しているなぁ、と思う。
ファッションセンスがあるわけじゃない。あれこれ物色したところで意味はないのだけれど、スーパーマンのロゴマークがドーンと入ったキャップに決めた。似合ってるかどうかは別として、ツッコんでくれるお客さんがいればコミュニケーションになりそうだ。
「それ、スーパーマンですか?」
「そーなんですよー」
「カレースターなのに?」
「そう、スターなのにスーパーマン」
「カレーマンのほうがいいんじゃないですか?」
「その手があったかー。どっかで見つけたら教えてください」
これくらいやり取りできれば超上出来である。
ちなみに、僕は、ハットをかぶるときとキャップをかぶるときと何もかぶらないときはシチュエーションごとになんとなく決めている。料理をしないときは帽子をかぶらないことも多いが、料理をするときには必ずどちらかをかぶる。料理教室やデモンストレーション、ワークショップなどはハット、アウトドアイベントやフードトラックはキャップ。
かぶりものじゃないが、車を運転する時にはメガネをかけることにしている。あ、でもこれは、ルールだから仕方がない。

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