カレーになりたい 170804

パリから『Dersou』のシェフ、関根拓くんが来日していた。
(来日っていうのかな? 帰国かな?)
都内のホテルで土日の2日間、特別にディナーを振舞うという。35,000円のコースだが、35名の定員は一瞬で完売したそうだ。先週はポルトガルのレストランに呼ばれていたというし、とにかく、世界中を駆け巡っている。関根くんの魅力は、オーセンティックなフレンチレストランで修業を積むと同時に世界中を旅し、ジャンルにとらわれない料理の表現ができるところ。僕は彼とはカレー仲間だ。4年ほど前にパリで紹介してもらったときに僕の本を何冊も読んでくれているほどカレーが好きで、すっかり意気投合し、チームを結成してカレー活動(?)をしている。
今回は、新刊を渡すために30分ほど会っただけだったが、色々と話ができてよかった。11月にロンドンとパリに行く予定があって、忙しい関根くんのスケジュールに合わせてパリ滞在期間を決めたいと伝えた。パリでは、関根君と一緒にカレー研究をしよう、ということに。
ロンドンもパリもAIR SPICE名義で行こうと思っているから、関根くんと研究開発したレシピで新商品でも作ろうかなぁ。僕はいつかフランスにカレー専門店を開きたいと思っているし、フランス人のスパイスに対する関心や嗜好にも興味があるから、そんなことも吸収できたらいいと思う。
ところで、今回、関根くんのディナーの会場となっているホテルの地下にある調理場を訪ねたのだけれど、6~7名のシェフがアシスタントとして一緒に働いていた。面識のあるシェフもいたけれど、その他の人にも僕のことを紹介してくれた。「僕が尊敬するスパイスとカレーのスペシャリストだ」みたいなことを言ってくれて身に余る言葉なんだけど、その後の説明が面白かった。
「いま、日本でインドカレーが注目され始めてるのは、水野さんの”せい”なの。でも、インドカレーを盛り上げたいって何年も前から活動してたのに、みんなが注目し始めたら自分がつまらなくなって、これからはジャパニーズカレーだって言い始めて僕と一緒にチームを結成したんですよ」
まあ、ざっくり言えばそういうことかもしれないけれど、客観的に聞いていると、滅茶苦茶な人って感じだなぁ、と。
ともかく、関根君とのカレー研究には、大きな期待を寄せている。僕は自分の知らないことを知るとか、自分にない知見を持っている人と一緒にひとつのことに取り組むことが大好きだ。世界中のレストランから声のかかるフレンチシェフの関根くんから短い時間だけれど、たくさんのことを吸収してきたいと思う。そのために、11月まで精いっぱい勉強しなくっちゃ。


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