44冊目/世界のハーブ&スパイス大事典

翻訳監修本というものを生まれて初めて手掛けさせていただいた。
ジル・ノーマンというイギリス人女性ジャーナリストの書いた「Herbs & Spices」という分厚い本。
超大変だった。
けど、編集者はもっと大変だったかな。
この話が持ち上がったキッカケが特殊だった。
その1年前に僕が出版した「スパイスカレー事典」という本の章扉に原書が写り込んでいたのだ。
スタイリストが撮影時に僕の書棚からいくつかの洋書を選んでパパッといい感じに並べてくれた。それをイメージカットとして撮影したとき、ジル・ノーマンの本があったのだ。
たまたま僕の「スパイスカレー事典」を読んでいた別の出版社の編集者が、それを見つけ、この本は日本で出版したい、と。
イメージカットには、背表紙しかうつっていなかったから、彼はそれを元に原書を取り寄せ、中身を確認し、日本語訳がでていないことも調べたうえで、「翻訳監修するなら水野さんと」と白羽の矢を立ててくれたのである。
実際に実現するまではちょっと大変で、実は、ほかにも翻訳に名乗りを上げている国内の出版shがあったらしく、コンペになったのだ。
相手の出版社の情報などは公開されないから知りようがないけれど、とにかく僕たちの「チーム」はその見えないコンペに勝利し、手掛けることができるようになった。
もともと原書を持っていたから思い入れもあったし、実際に日本語の本として世に出た今は、僕のバイブルとなっている。
いい経験になった。感謝したい。

カテゴリー: 僕はこんなカレー本を出してきた |

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。


*

CAPTCHA


▲UP