09冊目/スパイスマジックで作る カレーの法則

僕のカレー活動において、エポックメイキングな一冊となった。
おいしいカレーには法則がある、という前提に立って、
その法則を提示し、それに従ったカレーのレシピを展開するという異色作。
どうしたらカレーがおいしく作れるのか、について
理論的に迫ろうとするスタンスは、シェフにはなかなかないものだ。
僕が店を営む立場ではないからこそ、こういう思考に至ったのだと思う。
カレー店のシェフにとってはおいしいカレーを作ること、
自分の納得いくカレーを作ってお客さんに喜んでもらうこと、
(その先にお金を儲けること)が目的となる。
でも僕は違う。
おいしいカレーを作ること、という目的は同じだが、その先に店を持たない僕は、
どうしてそれがおいしくなるのか? という謎に迫りたい、というのが
最終的な目的になるのだ。
この「カレーの法則」はそういう意味で、カレーの世界においても
エポックメイキングな一冊となったのだと思いたい(希望的観測)。
以来、毎年、夏が来る前に重版がかかるという息長く愛される本になった。
   
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カテゴリー: 僕はこんなカレー本を出してきた |

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